雲雀丘花屋敷駅にて › 引っ越しすることが決まった日

2013年11月06日

引っ越しすることが決まった日

 ブー、ブー、ブー…
マナーモードにしていた携帯電話が鳴る。主人からの着信。
その20分ほど前は、わが子が受験した有名進学中学校の合格発表だった。
おそるおそる電話に出る。
「…もしもし、…どうだった?」
電話の向こうは、ざわついているのか、ノイズが酷かった。
「…もしもし、番号があったよ、合格した!」
「えーっ、ホントに?」
「ホントホント、ヤツの番号がある、やったぁーっ!」
「やったぁーっ!さすがわが子だねぇ!」
「……」
「…もしもし?」
またノイズが酷くなる。
「……ブチッ、…ツー、ツー、ツー」
突然通話が切れた。それきり電話はつながらなかった。

よく考えてみると、あのノイズは興奮した主人の鼻息だったのではないか?
思わず吹き出してしまう。でも正規合格とは本当に嬉しい。

日が暮れかかり、ようやく小学校からわが子が帰宅した。
「…ねぇ、どーだった?」
主人に電話して聞くように言うと、少し険しげな顔で携帯へかけていた。
「……うん、…うん、えっ、ほんと?やったーっ!」
電話を終えて、わが子が言った。
「じゃあ次は父さんの社宅へ引越しだね!」
えー、引っ越すのー! ここから通ってくれないのー?
その瞬間から、長い長い引越しが始まった。

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Posted by ジーニン at 10:48

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